着物お役立ちコラム

着物を着る際に必要な小物・着物用下着

着物を美しく着るためには、着物・帯だけではなくその他の細かいところにも注意を払う必要があります。そして必要な和装小物などは揃えておくようにしなければなりません。


着物用の下着


まず、着崩れを防ぎ、着物を身体になじませるのに必要なのが着物用の下着です。以下のポイントに注意して選びましょう。


★肌じゅばん
肌に直接触れるものなので、肌触り・吸湿性が良く、洗濯しやすく丈夫な物がいいです。さらし木綿が理想的です。冬は保温性が高いガーゼを二重にしたものがおすすめです。身丈は大体腰骨あたりの寸法(50から55センチが標準的)で、動きやすくするために、わき線のすそから8から10センチぐらいのスリットが入っているものが良いです。


★すそよけ
すその汚れやいたみを保護し、すそさばきも良くなります。「蹴出し」とも呼ばれます。こちらも素肌に触れるものですから肌触りが良く、吸湿性の良い物を選びましょう。絹、毛織、ウールなどがあります。冬場はウールがおすすめです。絹は少々お高いですが、肌触りが良く、裾さばきもよく、静電気も起きにくいのでおすすめです。


★足袋
着物を着る時に履く足袋と言えば、白無地のものを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は色足袋というものもあって、それは普段着用に履かれます。足袋の素材は絹、化繊などがありますが、木綿が主流です。素材によって縮んでしまうことがありますから、自分の足より少し大きめのものを購入したほうが良いかもしれません。


小物



そして、着物を綺麗に着るために必要なのが様々な小物です。ちらりと見えるものもあれば、全く見えず、サポートするだけのものもあります。こちらも選び方のポイントをお伝えしていきたいと思います。


★半衿
長襦袢の衿に縫い付けて使うものです。本来は襦袢が汚れることを防ぐためのものなのですが、大切なコーディネートのポイントにもなります。正絹、化繊のものがありますが、首元は汗をかきやすく、絹だと黄ばみやすいですから化繊の方が扱いやすいです。


★腰紐
腰紐は着物を着る際に欠かせないもので、正しくつければ着崩れを防ぎ、美しく着こなすことができます。手頃な価格で手に入れられて、馴染みがよく、程よく結ぶことが出来るモスリンのものがオススメです。


★伊達締め
腰紐と一緒に着付け紐として使われ、長襦袢と着物に1本ずつ使います。紐(博多織)と圧迫感を緩和することが出来るゴムタイプのものがあります。ゴムタイプのものはマジックテープになっているものもあり、扱いが簡単です。


★帯枕
帯を美しく形付けるのに必要なものです。目的に応じて帯枕の大きさを変えます。普段着などのカジュアルなシーンや不祝儀な場では薄くて小さいものを、留め袖などを豪華に着たい、フォーマルな場では厚くて大きいものを使います。


★帯板
前帯にシワが寄らないよう、整えるために必要なものです。ボール紙に布を貼ったものやプラスチック製のものが一般的です。見えないところではありますが、おしゃれな柄の物もあります。しかし、帯よりも濃い色の帯版を入れて透けるのはNGですから気をつけましょう。


不要になっても保存しておく。


以上のような着物関連の小物は、もし着物を着なくなって必要なくなっても保存しておくのが◎。着物を売るときに帯などと一緒に和装小物も一緒に査定してもらえば、買取金額がつくこともあります。


もう使わないから、とすぐに処分してしまわないで、査定に出すその時まで大切に保管しておくようにしましょう。保存状態が良ければ古いものでも高額査定に結びつくことがあります。


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